2.コンクリート改質剤CS-21(水和反応活性剤)について
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 2-2 CS-21工法について

   Q1.CS-21でどの様な事が出来ますか?

   Q2.CS-21による表面保護とは、どの様なものですか?

   Q3.CS-21による躯体防水とは、どの様なものですか?

   Q4.CS-21による打継ぎ処理とは、どの様なものですか?

   Q5.CS-21による木コン部処理とは、どの様なものですか?

   Q6.CS-21によるひび割れ補修とは、どの様なものですか?

   Q7.CS-21による漏水補修部の止水とは、どの様なものですか?

   Q8.CS-21による躯体改修・断面修復とは、どの様なものですか?

   Q9.物価本に掲載されているCSⅠ工法・CSⅡ工法とは、何ですか?

   Q10.CS-21工法の価格は?

   Q11.CS-21の塗布量は?

   Q12.CS-21の施工方法は?

   Q13.CS-21塗布後の養生は?



Q1.CS-21でどの様な事が出来ますか?
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A1.CS-21は、硬化後のコンクリート表面に塗布することで、ひび割れ深部を含む表層部の空隙を緻密化し、
  施工後新たに発生する微細なひび割れなどの空隙も充填する性能により、水や各種劣化因子の侵入を
  長期にわたり抑制します。
  具体的には、

    ・表面保護
    ・躯体防水
    ・打継ぎ部処理
    ・木コン部処理
    ・ひび割れ補修
    ・漏水補修
    ・断面修復

   等に使用されています。(補助剤や他の材料と併用する場合もあります。)



Q2.CS-21による表面保護とは、どの様なものですか?
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A2.CS-21は、硬化後のコンクリート表面に塗布することで、ひび割れ深部を含む表層部の空隙を緻密化し、
   施工後新たに発生する微細なひび割れなどの空隙も充填する性能により、水や各種劣化因子の侵入を
   長期にわたり抑制する性能を有しています。
   その性能により、新設の予防保全対策や既設の延命化対策として、中性化抑制・塩害抑制・凍害抑制など
   を目的に、様々なコンクリート構造物(橋梁、ダム、トンネル、基礎など)に適用されます。
   [CS-21塗布による表面保護(劣化抑制)効果については、こちらへ]

   施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。

   CS-21による表面保護の適用範囲については、土木学会発刊の
    コンクリートライブラリー119表面保護工法設計施工指針(案)工種別マニュアル編 pp159~
     表面含浸工マニュアル 4章 4.3表面含浸工の選定
    コンクリートライブラリー137 けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案) pp27~
     4章 4.4表面含浸工法の選定
   を御参照下さい。

   表面保護工の技術提案を御検討の際には参考資料として
   弊社ホームページ、技術情報より
   技術提案書サンプル【1】新設構造物の表面保護 【2】既設構造物の表面保護
   をダウンロードして御覧頂く事が出来ます。

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   表面保護(劣化抑制)のページに、材料分類、適用範囲、材料の品質確認方法などを記載しております。



Q3.CS-21による躯体防水とは、どの様なものですか?
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A3.CS-21工法によるコンクリート構造物の防水は、従来のメンブレン防水のようにコンクリート表面に
  膜(遮水層)を形成するものではなく、無機質の無色透明な水溶液を硬化したコンクリートに塗布含浸させ、
  コンクリート躯体そのものを防水体とする躯体防水です。

  ・駐車場、屋上、地下、水槽など、コンクリート構造物の防水に適用されています。

   施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   躯体防水のページに、施工概要図、施工手順などを記載しております。

   参照:トップページ 資料[コンクリートの躯体防水](pdfファイル)
   CS-21工法による躯体防水(屋上・駐車場・地下・水槽)の工法概要,追跡調査結果を記載しております。



Q4.CS-21による打継ぎ部処理とは、どの様なものですか?
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A4.コンクリート打継ぎ面に、CS-21を塗布することにより、ベースコンクリート表層部が緻密化し、
   後から打継ぐコンクリートの付着力が有効に発揮され、打継ぎ部からの漏水を防止し、劣化因子の侵入を
   抑制することが出来ます。

   参照:写真で見る材料特性(pdfファイルダウンロードページ)
   打継ぎ処理材としての効果に、CS-21の打継ぎ処理実験結果を記載しております。

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   打継ぎ部・木コン部・開口部処理のページに、施工概要図、施工手順などを記載しております。

   施工事例に、CS-21打継ぎ処理工法(特許:第4873412号)の施工物件を掲載していますので御覧下さい。

   また、打継ぎ処理の技術提案を御検討の際には参考資料として
   弊社ホームページ、技術情報より
   技術提案書サンプル【3】打継ぎ部処理 をダウンロードして御覧頂く事が出来ます。



Q5.CS-21による木コン部処理とは、どの様なものですか?
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A5.脱型後、木コン部にモルタルを充填する際にCS-21による防水処理を行う方法。
   木コン部にCS-21を散布した後にモルタルを充填し、充填後の表面にCS-21を塗布することで
   セパレータ周りの空隙および木コン部と充填モルタル界面に発生する空隙を反応物により充填し
   漏水を防止します。

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   打継ぎ部・木コン部・開口部処理のページに、施工概要図、施工手順などを記載しております。

   施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。



Q6.CS-21によるひび割れ補修とは、どの様なものですか?
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A6.ひび割れ補修の代表的な例としては、CS-21注入後に微粒子セメントスラリーを注入する工法や
   CS-21をひび割れに沿って塗布する工法などがあります。

   ひび割れ幅・漏水の有無・環境条件・躯体条件等により適用する工法が異なりますので、
   効果的な補修を行うためには、適切な工法を選定する必要があります。

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   ひび割れ・漏水補修における工法選定フローチャートを掲載致しております。

   施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。



Q7.CS-21による漏水補修部の止水とは、どの様なものですか?
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A7.CS-21を注入または塗布し、止水セメントや微粒子セメントと組み合わせることにより止水する工法です。
   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   ひび割れ・漏水補修における工法選定フローチャートを掲載致しております。

   施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。



Q8.CS-21による断面修復とは、どの様なものですか?
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A8.断面修復の際に、CS-21クリアーを散布することにより、下地コンクリートを緻密化させ、後から充填する
   修復材(CSモルタルなど)の付着力を有効に発揮させ、表面保護材としてのCS-21クリアーを塗布する工法。

   修復部に鉄筋の露出がある場合には、補助剤CC-21を塗布し防錆処理を行う場合もあります。

       施工事例に、施工物件を掲載していますので御覧下さい。



Q9.物価本に掲載されているCSⅠ工法・CSⅡ工法とは、何ですか?
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A9.CSⅠ工法は、CS-21の1回塗りの工法です。主に表面保護(新設)を目的とする場合に使用されています。
   CSⅡ工法は、CS-21の2回塗りの工法です。主に防水・表面保護(既設)を目的とする場合に使用されています。



Q10.CS-21工法の価格は?
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A10.公表価格(歩掛については、CS-21塗布工法標準単価表 を参照)

     ■CSⅠ工法(CS-21/1回塗り)直接工事費
      2,700円/㎡(材工共、300㎡以上、連続面、下向き塗布)

     ■CSⅡ工法(CS-21/2回塗り)直接工事費
      4,100円/㎡(材工共、300㎡以上、連続面、下向き塗布)

    ※工事費については、物件毎に施工条件が異なるため、都度見積りとなります。

    見積り依頼の際は、お近くのアストン協会会員またはアストン協会事務局にお問い合わせ下さい。



Q11.CS-21の塗布量は?
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A11.施工するコンクリートの状態や工法により様々です。

    代表的な塗布工法の場合

     ■CSⅠ工法(CS-21/1回塗り)の標準塗布量は、200g/㎡(乾燥固形分量:63g/㎡)です。
      (表面保護工法)

     ■CSⅡ工法(CS-21/2回塗り)の標準塗布量は、合計300g/㎡(150g/㎡×2回)[乾燥固形分量:95g/㎡]です。
      (防水・表面保護工法)

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   CS-21塗布工法のページに、標準塗布量などを記載しております。



Q12.CS-21の施工方法は?
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A12.施工するコンクリートの状態や目的により様々です。一例として、

     ■代表的な塗布工法であるCSⅡ工法(CS-21/2回塗り)の場合

      ①清掃:コンクリート表面のほこり等を清掃する
      ②表層部の水分調整:散水により躯体を湿潤状態とする
      ③CS-21塗布(1回目):CS-21(150g/㎡)をローラーで塗布
      ④湿潤散水(1回目):水を噴霧器で散布
      ⑤CS-21塗布(2回目):CS-21(150g/㎡)をローラーで塗布
      ⑥湿潤散水(2回目):水を噴霧器で散布

     ■代表的な注入工法であるCS-21+微粒子セメント注入工法の場合

      ①ひび割れ部の汚れ等を清掃する
      ②注入プラグを取付る
      ③ひび割れをシールする
      ④CS-21注入
      ⑤微粒子セメントスラリー注入
      ⑥注入プラグを撤去する

   参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
   工法概要のページに、各工法の概要を記載しております。



Q13.CS-21塗布後の養生は?
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A13.CS-21はコンクリート中のカルシウム分等との反応物により表層部を緻密化し効果を発揮する材料です。
    そのため、反応による効果が確認できるまでには、2週間以上の養生期間が必要です。

    CS-21塗布工法では、材料塗布後、湿潤散水(粘度調整のための水散布)を行い
    その後、暴露状態で2週間以上の養生期間を確保して頂いております。

    養生期間中は、
     ①雨水や朝露により塗布面が濡れること
     ②塗布面上の歩行や車両通行、シートを敷いて資材を置くこと
     ③塗布面を土で覆うこと などは問題ありません。

    水槽内防水後の水張り、塗布面上に塗装を行う場合などについては
    2週間以上の養生期間経過後に行ってください。

    地下水位の高い場所での地下外防水など塗布面が常時水に触れる箇所で、養生期間の確保が困難な場合には、
    CS-21塗布後にCSフィラー#120Pを被膜することにより養生期間を短縮することができます。
   

    参照:CS-21シリーズ製品およびCS-21工法概要(pdfファイルダウンロードページ)
    地下・水槽防水のページに、地下外防水工法:CSⅡ+CSフィラーの施工概要図を記載しております。

(c) 2002 Aston Incorporated.